【保育園入れない問題】国や制度も悪いけどブランクのある人を再雇用しない民間企業にも問題がある
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保育園入れない問題
認可保育園に入れなかったという記事。
我が家は昨年10月に第二子が生まれた。妻は現在育児休暇中である。
第一子は保育園に入れることができた。この記事ほどではないが、当時は保活に励んだ。したがって記事を読むと他人事とは思えない。
そして現在、二人目の子供を来年保育園に入れることができるかどうか、今から戦々恐々としている。
この保育園入れない問題について、いろいろ課題はあるだろうけど、一つ思うのは、国や市の取り組み、政治制度の問題もあるけど、民間にも問題あるだろう、ということである。
いったん会社を辞めて育児後に再就職するという選択肢
うちの妻がまさにそうなのだが、可能であれば、子供が手のかかるうちは一旦会社を辞めて、育児に専念したいという。(場合によっては拘束時間の短いパートタイムで働いても良いとの事)
そして子供の手がかからなくなったらまたバリバリ働きたいという。実際そういう女性は多いのかもしれない。
しかし残念なことに今の日本社会は一度キャリアを中断した人が元のレールに戻るのが難しい。
そしてそれを難しくしているのは民間企業。これを読んでいるあなたのことでもあり、私のことでもある。
どんなに会社に貢献できる人材だったとしても、下記のような条件の人は再就職の時に不利に働く。
- 年齢が高い(若くない)
- ブランクがある(育児期間中がキャリアの空白扱いになってしまう)
- 手のかかる年齢の子供がいる(急な休みや時短勤務で周りに負担をかけそう)
あなたや私が一度辞めてブランクがある人を受け入れていないのである。一個人が受け入れていないつもりはなかったとしても、少なくとも多くの会社の採用で条件外になってしまうのである。
35過ぎ、子持ち、ブランクありの女性が元の条件で再就職をするのは厳しい。
専門職ならまだしも普通の事務とかだと特にキツい。
一度会社を辞めてしまうと多くの場合元に戻れない。
ブランクのあるおばちゃんの就職先はパートや派遣だけ。
3年ましてや6年のブランクがあるだけでキャリアが断絶してしまう。
そのことを痛いほどわかってるから、キャリア女性は今の会社を辞めないようにするために、保活に励まざるを得ないのだと思う。
このように新卒一括採用からのキャリアの流れから一度落ちてしまうと、戻れないことが問題なのではないだろうか。
これを改善するとしたら、そのための課題はいろいろあるだろう。
中途採用が不利というのは逆に言うと新卒から入ったいわゆるレールに乗った正社員が過度に優遇されすぎているということでもある。
今の日本の会社は仕事ができない人でも、簡単に辞めさせることができない。
雇用の流動性を高めるということは、会社に入りやすくなるということでもあり、リストラされやすくなるということでもある。そこは表裏一体なので、雇用の流動性を高めるとなると、反発する人も多いだろう。
まとめ
国や制度も悪いけどブランクのある人を再雇用しない民間企業にも問題がある。
実際首を絞めているには自分を含めた現場で働いている人なのだと思う。
ただ個人的には将来をある程度長い目で見ると、良い材料が多いと思っている。
少子高齢化が進むと若い人が単純に減るので、ある程度歳をとった人への中途採用枠は広がっていくだろうし。
そして最近の長時間労働を是正する流れとかも時短勤務をせざるをえない子持ちのパパママには良い流れである。
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