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「東大家庭教師が教える頭が良くなる勉強法(吉永 賢一)」の個人的まとめ

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本書「東大家庭教師が教える頭が良くなる勉強法」の著者である吉永賢一氏は、 東大家庭教師として、17年間生徒を指導してきた人物である。

幼い頃に母親に「東大が1番の大学」なんだと聞き、幼い頃から東大を目標に勉強法を確立してきたそう。 「マシンになれ」を口癖にして徹底的な暗記と回答の高速化を行い、センター模試では数学を5分で解き満点を取ったとの驚愕エピソードがある。

そんな勉強のスペシャリストが自らの勉強法について解説したのが本書である。

内容は具体的な勉強法が書かれている前半と、主に勉強の心構えについて書かれている後半に分かれる。

勉強とはそもそも 「わかる」、「覚える」、「慣れる」の3つ要素が揃っていれば、 必ず成績は上がるものなのです。 (「プロローグ」より)

今回はこの「わかる」、「覚える」、「慣れる」について、見ていきたいと思う。

覚える

「覚える」というのは文字通り記憶すること。

コツは1度に覚える量を少なくすることである。

500個の項目を1度に覚えるのは気が遠くなるが、毎日20個ずつ覚えるということであればなんとかなる、とのこと。

もう1つのコツはとにかく繰り返すこと。

記憶はなかなか完全に定着しないが、気にせずとにかく繰り返す。

読むだけよりも音読や紙に書くなどいろんな方法で繰り返すのが効果的。

わかる

「わかる」とは腑に落ちること。自分の中で疑問がなくなり完全に納得できている状態のこと。

分からなかった時は生身の先生に聴けるのが一番、ただしそうはいかないことの方が多い。

その場合は書籍やインターネットを頼ることになる。

読んだり調べたりして分からなければ、それはレベルが自分に合っていない可能性がある。

最初はとにかく自分がさっと読んで理解できるレベルの入門書から読み始めると良い。

それでもどうしても分からなければ、「覚える」でも出てきた音読も効果的。

分からなくても、とにかく音読すればだんだんわかるようになってくるとのことがあるそう。

全てを音読するのは難しいが、ここぞというポイントを何度も音読するのは効果が高そうである。

慣れる

「慣れる」とは身体で覚えること。無意識で実行できるようになること。

「わかる」と「覚える」はインプットの要素だが、この「慣れる」はアウトプットの要素。

ここではとにかく練習、とにかく繰り返すことが大事。

慣れるの段階では問題を解くことがメインの作業となる。

キーワードは「300回」。

とにかく繰り返してスピードが速くなっていき、またスピードが速くなるから何度も繰り返せるという好循環になっていく。

もう1点、この「慣れる」で重要なのが「白紙復元」という手法。

これは何かというと、自分がインプットした知識を、何も見ないで声に出したり、紙に書き出したりすること。

白紙復元のイメージは

世界史だったら「イギリス」と地域を決めて、10世紀、11世紀・・・と各時代の政治、経済、外交、文化などを、自分の中にある知識をとことんまで復元していく

これの良いところは机に座ってやる必要がないこと。道を歩いている時や電車の中、お風呂やトイレでもできる。

この白紙復元も含めて300回繰り返せば慣れるところまでいけるかもしれない。

以上、主に前半の勉強法の解説について記載したが、後半の心構えについても、参考になる考え方がたくさん載っている。

勉強法について学びたい人にはオススメである。

東大家庭教師が教える頭が良くなる勉強法

東大家庭教師が教える頭が良くなる勉強法