あとわたの紙ノート

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あの人が本気で英語の勉強を始めた理由【英語学習本著者4人のまとめ】

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なぜあの人は英語ができるようになったのだろう?

英語をマスターするには勉強の継続が大事。

英語の勉強をしていると、耳にタコができるぐらい聞く言葉です。

継続するためには何が必要でしょうか。

人によって色々答えがあるとは思います。
ただやっぱり大事なのはやる気・モチベーションではないでしょうか。

英語をマスターして、その方法を書籍に書いている方がいます。

そういう人たちが

  • なぜ英語をマスターできたのか
  • なぜ英語の学習を継続できたのか

気になりませんか?

本記事では英語学習本の著者が「なぜ英語の学習を始めたのか」。
その理由やきっかけの部分のフォーカスをあててまとめます。

英語学習本の著者には幼少期からアメリカで過ごし物心ついた時から英語ペラペラというかたもいらっしゃいます。

今回はそういうかたは除外させていただきました。

日本で生まれ育って、英語を勉強して習得したという方を対象にしています。

対象は4名です。

代表著書 お名前 WEBサイト
英語耳 松澤喜好さん 英語・発音・語彙/英語耳
最後の英語やり直し! 勝間和代さん 勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ
英語上達完全マップ 森沢洋介さん 英語上達完全マップ
超高速 PDCA英語術 三木 雄信さん -

それでは順に紹介させていただきます。

英語耳 - 松澤喜好さん

最初は、英語耳の書籍で有名な松澤喜好さん。

以下、「英語耳」のコラム「私の英語学習歴」より引用です。

1972年に富士ゼロックス(株)に就職しました。(中略)
幸いに1974年に海外出張に行く機会を得ました。
3週間でアメリカ、イギリスを訪問しましたが思っていた以上に私の英語が通じませんでした。
しかし私のレベルと目標のギャップを実感できたのが収穫でした。

(中略)映画を字幕なしでわかったと思った時期を覚えています。
それは1978年に3ヶ月間アメリカに出張した時に何本も見た映画でした。
1979年から1981年までの2年間、駐在でイギリスに行きました。
私はイギリス人開発チームの一員となり、開発エンジニアの一人としてプログラミングを担当しました。

個人的には英語耳の書籍が発売される前、ウェブサイトで同様の教材を公開されていた頃から読ませてもらっていました。
ということもあり最初にお名前をあげさていただいています。

英語耳書籍のコラム「私の英語遍歴」によると、洋楽や海外のテレビ番組・映画に学生時代から親しんでいて、学生時代から英語ができるようになりたい思いはあったようです。
しかし日本にいるときは英語のスペシャリストというわけではなく、お仕事で海外勤務をするようになってから本格的に英語の学習を開始されたようです。

・もともと学生時代から英語が好きで勉強していた。
・海外勤務のある大手企業に入社し出張や駐在でさらに磨きをかけた。

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる

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最後の英語やり直し! - 勝間和代さん

二人目は様々な書籍を書いておられ、各種メディアでも活躍されている勝間和代さん。

以下、「最後の英語やり直し! 第2章 外資系の落ちこぼれだった私」より。

アーサー・アンダーセンに入社して1年目くらいに、転機になる出来事が起こりました。
ミーティングで、私の上司がアメリカ人に英語でプレゼンしているときに、彼に電話が入りました。
すると、「あとは任せた」と私に言って、部屋を出ていってしまったのです!
私は、しどろもどろになりながら、必死に英語を口にするのですが、(通じない、通じない、通じない……)
冷や汗がだらだら出てきたことを、今でもよく覚えています。
とにかく、自分が言いたいことの3分の1も伝わらない。
(中略)そんなこんなで、とにかく、私は「英語ができない人」の烙印を押されてしまったようです。
普段は英語がそれほど使われないとしても、外資系で「英語ができない」と認識されると、もはや一人前に扱われません。
もちろん、昇進にも差し支えますし、クライアントも日系企業しか回れないことになります。
(中略)もう、悔しいやら、情けないやら、でも、どうしようもない。
追い詰められて、私は本格的に英語の勉強を始めることを決めたのです。

勝間さんも英語学習の本を出版されています。
その中でもともと英語が特に好きでも得意でもなかったが、外資系の会社に入り必要に迫られて英語の学習を開始したとのこと。

そしてその後は勝間さんらしく超効率的に学習を進め、外資系で仕事をするのに困らない英語力を身につけたそうです。

外資系の会社に入社後、英語ができないと仕事ができない状況になり、追い詰められて英語学習を始める

最後の英語やり直し!

最後の英語やり直し!

英語上達完全マップ - 森沢洋介さん

3人目は「瞬間英作文トレーニング」や「英語上達完全マップ」で有名な森沢洋介さん。

以下、「英語上達完全マップ」の「1-4-1 客観的尺度としてのテストの意義」より。

本格的に英語学習を始めた時、私はネイティブ・レベルに達することを目標にしました。

母語である日本語とほぼ同程度に英語が使いこなせるようになるものと考えていたのです。
cry for the moonというやつですね。

そんなレベルを目指していましたから、いくら学習・トレーニングを積んでも不全感を感じ、フラストレーションが溜まるだけでした。
「なんだよ、英語ひとつモノにならねーじゃないか。俺って、こんなに無能な人間だったのか?」と自己否定的な気分になっていたときに、TOEFLを受験する機会を得ました。

英語学習を始めて数年を経たときでした。返って来た結果は600を越えたスコア。610か20でした。
客観的に見れば、かなり高度な英語力だということはわかりました。
学習を開始した時点で受験していれば、おそらく400点ちょっとしか取れなかったでしょう。

私の英語力は大きく伸びていたのです。
TOEIC換算で400台から900台に匹敵する伸び幅でしょう。
しかし、自分の英語力を母語の日本語能力と比較していた私は、上達した実感が持てなかったのです。

幸運だったのは、私が生来脳天気な性格の持ち主だったことです。
進歩が実感できなくても、それほど鬱々とした気分にはなりませんでした。
「ま、いいかー。ペーパーバック読むのは楽しいし、天気もいいことだし、きょうも英語やっかー」という具合に英語の学習を続けていたからです。
しかし、真面目で繊細な人なら、上達が実感できないことでモチベーションを失い、途中で英語の学習を投げ出していたかもしれません。

もう一つ。以下は「英語上達完全マップ」の「1-1-2 英語を日本語と同じように習得できるか?」より。

私が初めて海外に出たのは’89年のことで当時31歳になる直前でした。
アイルランド、イギリスを3カ月ほど旅行する計画で、最初の数週間はイギリス南部の語学学校で英語を学ぶことにしました。

すでに基礎訓練は終えていて20代後半にはTOEIC900程度のレベルに達していましたが、(中略)
アイルランド旅行を終えた後、私はひょんなことから現地で職を得、’92年に帰国するまで首都のダブリンで生活することになりました。私が得た仕事はロンドンに本店を置く日系旅行代理店のダブリン支店長というものでした。

もともと日本にいながら高いモチベーションで英語の学習をされていたとのこと。
その後、海外でそれを使える英語としてブラッシュアップ。
その時の経験などから瞬間英作文トレーニングシリーズも生まれたそうです。

・学生時代から英語が得意で集中して勉強。TOEICも900点代。
・その後長期海外旅行と海外での仕事で磨きをかける。

英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法

英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法

超高速 PDCA英語術 – 三木 雄信さん

4人目は三木 雄信さん。
三木さんはソフトバンク入社後、孫正義社長のカバン持ちを経て、重要なプロジェクトを色々と担当された方です。
現在は独立して会社を興してらっしゃいます。
「孫社長の○○仕事術」的な本をたくさん出されていることでも有名。

以下、「超高速 PDCA英語術 まえがき」より

当時、私はソフトバンクに転職したばかりの20代半ばの若者でした。そして入社してすぐ、孫正義社長の秘書として働くことになったのです。
カバン持ちを兼ねて、孫社長が行く先ならどこでもついていくのが私の役目でしたから、海外出張に同行したり、外国人経営者たちとの会議に同席したりすることもよくありました。
ところが私はネイティブの会話に全くついていけなかったのです。
日本的な「読み・書き」中心の受験英語しか勉強してこなかった私にとって、「聞く・話す」のコミュニケーションスキルは皆無に等しいものでした。
そこで私は、仕事で使えるだけの英語を身につけようと決心したのです。

英語関連の本は何冊か出されていますが、こちらは比較的最近出版された「超高速 PDCA英語術」より引用。

氏は孫正義社長の秘書として海外出張への同行を命じられ、そこで英語ができないことがものの見事に露呈。クビの危機に。
それを機に一念発起し、通常業務を忙しくこなしながら必要なビジネス英語をわずか1年でマスターしたそうです。

ソフトバンクで孫社長の秘書に。英語がわからないと話についていけないため本気で英語学習を開始。

超高速 PDCA英語術

超高速 PDCA英語術

まとめ 英語を習得するきっかけ2パターン

今回チェックしたところ大きく2つのパターンに分かれることがわかりました。

1.英語が大好きでもともと自然に勉強していた人
2.英語が好きではないが仕事で仕方なく勉強した人

1つ目は英語が好きでマスターしたいという思いがあり、学生時代からだれにも強制されずに勉強していた人。
もちろん好きだという気持ちだけでなく、若い頃からの勉強の継続と海外での実戦経験も必要です。

2つ目は英語が得意ではないが、仕事で必要になったので追い込まれて習得した人。
これにはやらなくては会社をクビになるというような強い危機感が必要。
そしてその後仕事で実際に使う経験ももちろん大事でしょう。

強い目的意識がなく、なんとなく英語を習得できた!という人はいませんでした。

英語を習得するにはどちらかが必要になりそうです。